MADARAKI カラーパネル版を公開しました!
その名も「MADARAKI -colored」

そのまんまやんけ

アップする際、あれ?そのままなら元の通常漫画版との違いがわからないのでは?となり、急遽名前を付けた結果こんなことに。
「MADARAKI-斑鬼」のパネル式漫画を作ってみました。海外向けに出そうと考えた時、日本の形式では読みにくいだとか、そのまま出すだけは失礼かも、などと考えているうちにスクロール式になりました。普通の
「MADARAKI-斑鬼」のパネル式漫画を作ってみました。海外向けに出そうと考えた時、日本の形式では読みにくいだとか、そのまま出すだけは失礼かも、などと考えているうちにスクロール式になりました。普通のwebtoon式と言われてる手法はあまり好きではなく、自分が前からいいと思ってる形式にしてみました。アニメを作る感じ。ページを割く部分も変わる。一か所引っかかって出すのにすごく時間がかかりましたが、実は、結構、楽しい。 人気マンガや話題の漫画家作品、電子書籍化された人気コミックなど、面白いWebマンガがたくさん見つかる!毎日更新される様々なジャンルの最新話が無料で読み放題!マンガ好きにはたまらない発掘する楽しみがここにある!



製作経緯

前から海外展開はしたくて、単に英語訳しただけのものを数回分公開してました。ただ、正直訳すのが面倒だったのと、依頼のお仕事をいただきだしたり、日本で進めてる作品更新でいっぱいだったのもあり、気づいたら更新できなくなっていました。

当時はまだ日本の漫画形式でいいという思いで訳しただけのものを出してましたが、読者のことを考えたら不親切だし、今のようにスマホが普及するとやはり日本の漫画形式では読みにくいのではと思うようになりました。

では、縦にしたらいいかというとそうもいかないように感じました。縦にしただけの漫画は日本の漫画形式と変わらない。
色々考えて採用したのが今回のような形式でした。

MADARAKIカラーパネル版

以前からパネル式と呼んでます。少なくとも2010年頃には見かけていた欧米では存在する手法でした。

最近メディアでは韓国式だのなんだのまるで韓国が始めたかのように言っていますが、当時は韓国も日本漫画式だったし、アメリカではアメリカの手法に合わせて出している、という印象でした。模索した結果、うまくいったのが後者だったのではないかなと勝手に思ってます。(違ったらすみません)


アメリカにはウェブ漫画作家のフォーラムが前からあり、今はdiscordがメインになってるようです。最近でも韓国式とアメリカ式は分けて語られてて、海外の人は相変わらず韓国式は無視して描いてるように感じます。もともとこれといった決まった形式がなく、フォントも自分で作るだのなんだの話をしてたりします。日本のメディアが言うような感じではないです。


いずれにせよ、日本式の漫画を縦にするだけではダメな気がしてました。商業漫画業界と距離を置いていると、普段目にする漫画がいわゆる広告になるのですが、ふと表現が古いと感じることがあったからです。
日本の漫画はバトルシーンなどでは非常に有効な形式でなくなることはないと思いつつも、いつまでも同じ形式で進歩しないのはどうなのだろう?と。

かといって、いわゆる韓国式は同じなんです。変わらない。


そんな時気に入ったパネル式漫画を思い浮かべてみると、ただ縦にするだけではなく、そもそも手法も変えてることに気づきました。縦漫画は苦手なのにこれは違う。描いてる側からしても新しい作品を描いてるようで新鮮。実際取りかかってみると、思ってるほど手間もかかりません。日本の漫画はモノクロなのもあって細部まで見えてごまかせないのと、コマ数が多いので見かけより時間がかかるのです。

また、海外ではpatreonと組み合わせてる人が多く、同じように始めてみるなら日本で公開してるものをそのまま公開だと失礼と思ったのもあります。



開始が遅れた理由

5月頃には8割できてました。

なかなか始める勇気が出なかったのは、連続して出していけるか、に尽きます。現在すでに「MADARAKI-斑鬼」本編ですら数か月更新がぶっ飛んでる始末でして。

でも、一つずつ片づけていけば何とかなると思い出してみました。

遅くなってる原因は、部屋を移動、親知らず、たびたび不定愁訴で頭痛など不測の事態が多発したのも大きいですが、精神面も大きいように感じます。なんかこう行動する出鼻をくじかれる事態が多かったといいますか。新しいことを開始するには謎の自信が必要です。

ピクシブなどに投稿してる人はみんな勇者だぜぇ


英語ベースで描くとわかる翻訳家の意訳

最初から英語で描いてますので、「さあピクシブにも投…やっべ日本語訳書いてなかった!」というわけのわからん展開になってます。

どうでもいいけどmurderedとかkillとか書いたせいか、webtoonでレーティングかけられた。画面上何も起きてないのに…


自分の語学力だと大して変わらんと言えば変わらんのですが、間とかいろいろ、そのまま訳しちゃダメなんだなと気づかされます。結構別のセリフが入ってたりしてます。でも、その方がいいこともある。
戸田奈津子さんはその辺わかっていた!!

英語が聞き取れる人には違うじゃん!と突っ込まれるパティーン

paternな

間(尺)の取り方が違う

いざ取り掛かって見ると、問題は絵の製作以外のところにありました。

違うんです。間が。漫画がアニメになってセリフが変わってたり削られてるのも当たり前かも。

小説⇒漫画もだいぶ違います。以前小説家さんが漫画用にシナリオを書いたものを…と渡されたものを見たら、悲しいことに半分以上ざっくりシナリオの内容が消えたことも。小説の方が一場面が長く、漫画の方が場面転換が多く必要、などの違いがあります。

漫画だとつまらないかもしれない冒頭の2Pがこんなに重要シーンになってしまうとは思わなかった。

MADARAKIカラーパネル版

間の関係で別展開してるので、新しい作品のようで結構楽しかったりします。アニメのストーリーボードに近いかも。

実際描いてみると、空白のコマもない部分の間の取り方が重要と感じました。最初は8Pだったのが、なんか間が速すぎると直してるうちに気づいたら25Pに!日本だとエッセイ4コマが今のところ一番スクロール漫画でうまくいってるように感じます。

実は日本にスクロール漫画の元祖が

スクロール形式漫画は日本のバトルには無理だというご意見をよく見るしそう思ってたのですが、


いました。「修羅の門」の川原先生。

めっちゃ縦スクロールだし!!


縦スクロール漫画の先駆けじゃないですか!バトルもちゃんと描けるのを証明されてる。出版社も縦漫画~とかいうなら、利権からみでないのなら、もっと先生を先駆者として評価するべきではないかと思います!

まとめ

日本式の漫画自体は優秀だしなくなることはないと思いますし、今後も描くつもりです。


でも、一つ危惧してることがあります。これからの若者が漫画をどう見るかということです。

特に商業漫画界と距離を置いてると、もともと漫画オタクではない普段漫画を読みまくらない自分のような人には、おかしな漫画広告の方が目に入り、頭ではそうじゃない作品もたくさんあるのはわかっていても「今の漫画って…」という印象になってます。もし自分が今の子供なら漫画自体にいい印象を持ちません。将来漫画がどう見られるようになるのかわかりませんし、別の形式も試しておく必要性は感じています。

できれば動画も作りたいですね。ウェブでやっていくことを決めた際にもいろんな方向性を考えていたのですが、今回視点を変えていろいろ見えてきた気がします。


どんどんやることを増やして自ら首を絞めてる気もしてますが。



今後の更新ペースは未定です。本当は隔週で出せればいいのですが、時間がない時は1か月に1回かも。一回分で進みが遅いので、いつになったら終わるんだということになりそうです。

俺いつ登場するんや、だいぶ先やろ?マスコットキャラやねんけど…

Patreon exclusive seriesで早々に出る話もあるなり。

えくす・・・?